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「私は台湾独立を主張する政治家」発言の頼行政院長の起用は吉か凶か 中台関係にさざ波

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「私は台湾独立を主張する政治家」発言の頼行政院長の起用は吉か凶か 中台関係にさざ波

9月27日、台北市内の行政院で、記者会見する頼清徳行政院長(左)=田中靖人撮影 9月27日、台北市内の行政院で、記者会見する頼清徳行政院長(左)=田中靖人撮影

 台湾行政院長(首相に相当)の頼清徳(らい・せいとく)氏(57)の「私は台湾独立を主張する政治家」という発言が、内外に波紋を広げている。中国は当然反発し、台湾内部では蔡英文総統の「職権を侵害した」との批判が出た。蔡総統は与党、民主進歩党で次期総統候補と目される頼氏の起用で政権の立て直しを図ったばかり。頼氏の起用は中台関係の「現状維持」を掲げる蔡政権に、吉と出るか凶と出るか。(台北 田中靖人)

 水を向けられ…

 頼氏の発言は9月26日、立法院(国会に相当)の本会議で飛び出した。同月8日に就任して以降、初めて臨んだ質疑で、野党、中国国民党は手ぐすねを引いて待っていた。

 頼氏は前任の台南市長時代から「台湾独立」を主張していたが、質疑前の施政方針報告では対中政策について「私の主張は『求同存異』(相違を認めて共同の利益を追求する)だ」と述べるにとどめていた。

 だが、国民党の立法委員(国会議員)から「あなたは一貫して『台湾独立』を主張してきた」と水を向けられると、「私は台湾独立を主張する政治家だ。どんな職位に就いても変わらない」と踏み込んだ。

 頼氏の発言は速報され、その後の質疑で「私は現実的な台湾独立主義者だ」と軌道修正を図ったものの、独り歩きを始めた。頼氏から「独立」発言を引き出して“失点”としたい国民党の思惑通りの展開となった。

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