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ロシアのサッカーW杯会場建設で北朝鮮労働者を酷使 不透明な関与 「最悪の条件」で死者も

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ロシアのサッカーW杯会場建設で北朝鮮労働者を酷使 不透明な関与 「最悪の条件」で死者も

北朝鮮労働者が建設工事に駆り出されていたスタジアム「ゼニト・アリーナ」=2014年9月11日、ロシア西部サンクトペテルブルク(ゲッティ) 北朝鮮労働者が建設工事に駆り出されていたスタジアム「ゼニト・アリーナ」=2014年9月11日、ロシア西部サンクトペテルブルク(ゲッティ)

 フィラトフ氏らの調査によると、サンクトペテルブルクには北朝鮮労働者を専門に扱う建設会社が10以上あるとされ、彼らは他国からの労働者の3分の1、1日10ドル(約1100円)程度の給与しか支払われていないという。彼らは集団で生活し移動の自由もなく、休日なしの長時間労働が恒常的に行われている。受注額の多くは、北朝鮮政府に納められているとされる。

 米メディアによると、国際サッカー連盟(FIFA)もゼニト・アリーナの建設に北朝鮮労働者が使用された実態を認識しており、人権上の観点から強く問題視しているという。

 ゼニト・アリーナをめぐってはかねてから、巨額の建設資金が不透明な理由で使途不明になったり、市政府高官が横領で逮捕される問題が繰り返されている。

 ロシアの公共事業は、不正な資金の流用で費用不足に陥り、最終的に立場の弱い現場作業員が不当な低賃金労働を強いられるケースが後を絶たない。フィラトフ氏は今回の問題の要因も、ロシアの汚職体質にあると指摘する。

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