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「拉致」埋没許されない 日朝会談から15年 国際環境激変

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「拉致」埋没許されない 日朝会談から15年 国際環境激変

日朝首脳会談で横田めぐみさんが死亡と伝えられた直後の会見で、早紀江さんは救出をあきらめない思いを語り滋さんは涙に暮れた=平成14年9月17日、国会内 日朝首脳会談で横田めぐみさんが死亡と伝えられた直後の会見で、早紀江さんは救出をあきらめない思いを語り滋さんは涙に暮れた=平成14年9月17日、国会内

 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が日本人拉致を認め、謝罪した平成14年の日朝首脳会談から17日で15年となった。

 北朝鮮側が確たる根拠も示さず「8人死亡」と一方的に伝えてきた14年9月17日、横田めぐみさん(52)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(81)は、家族会の記者会見でマイクを握りしめて毅然(きぜん)と、こう言い放った。

 「絶対、いつ死んだかも分からないようなことを信じることはできません。まだ生きていることを信じ続けて、闘ってまいります」。娘を取り戻す闘いの“宣戦布告”ともとれる言葉だった。

 北朝鮮が拉致などする理由がない-。一部にそんな主張もまかり通っていたころだ。それだけに、すぐ隣に同胞を連れ去るような国があったことへの脅威と、利己的な動機の国家犯罪だったことを知った衝撃は大きく、国民は怒りを共有して声援を送った。

 一方で、政府と国民は被害者家族の強さを目の当たりにし、犯罪被害者の家族に、闘いの最前線に立ち続けるよう求めてはいなかったか。15年間で、肉親の笑顔を待つ家族は、自らの老いや介護の現実に直面している。最前線に立ち続けるのはもはや厳しい。

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