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ミャンマー民主化の象徴スー・チー氏 ロヒンギャ迫害で窮地、「人権問題」がブーメランに

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ミャンマー民主化の象徴スー・チー氏 ロヒンギャ迫害で窮地、「人権問題」がブーメランに

11日、イスラエル・テルアビブのミャンマー大使館前で、スーチー氏の顔に落書きを加えた写真を掲げ、ミャンマーのロヒンギャ問題対応に抗議する男性(AP) 11日、イスラエル・テルアビブのミャンマー大使館前で、スーチー氏の顔に落書きを加えた写真を掲げ、ミャンマーのロヒンギャ問題対応に抗議する男性(AP)

 【プノンペン=吉村英輝】民主的な新生国家ミャンマーの象徴として、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は、積極的な外遊を展開してきた。国際社会からの支持は、軍事政権時代から権限を保持する国軍に対抗するためにも不可欠だった。だがロヒンギャの保護に失敗し、かつて擁護者だった欧米諸国からも批判を浴びる事態に。「人権問題」がブーメランとなって、ノーベル平和賞受賞者に襲いかかっている。

 今月の国連総会の欠席理由について、スー・チー氏の報道官は、ロヒンギャ問題を含めた国内問題に専念するためとした。だが、ロヒンギャ迫害で批判の矢面に立ちたくないため、との見方は根強い。

 スー・チー氏は軍政時代に作られた憲法規定で大統領に就任できず「大統領を上回る存在になる」と宣言。昨年の国連総会では、初の一般討論演説で民族和解を訴えた。米国は「民主化の進展」を理由に、約19年間続けた対ミャンマー経済制裁を全面解除して後押しした。

 だが、スー・チー氏は、不法移民だとして「民族」とも認めないロヒンギャには、国内世論と歩調を合わせ冷たい対応を続けてきた。武装組織を「テロリスト」とし、掃討作戦を継続する姿勢も堅持している。

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