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“ニセ戦場カメラマン”が世界のメディアをだますことができた理由

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“ニセ戦場カメラマン”が世界のメディアをだますことができた理由

アロノビッチ氏が検証した写真 アロノビッチ氏が検証した写真

 最近、あるブラジル人の許し難い所業が世界的に話題になっている。その人物の名は、エドゥアルド・マルティンス。32歳のモデルばりのイケメンのブラジル人で、不幸なことに、若くして患った白血病で闘病生活を送ったこともある。生きがいは、サーフィンで、自身のインスタグラムのアカウントにも、鍛え上げられたマッチョな体で海に出る写真をアップしている。(山田敏弘)

 そして職業は、大手メディアに写真を掲載する「戦場フォトグラファー」。紛争地の現場に足を運び、戦争の現実、巻き込まれた無実の市民たちの姿を切り取り、命の危険と隣り合わせの生活を送りながら、仕事を済ませるとカメラをサーフボードに持ち替えて、海に出る--。

 これだけを見ると、映画の主人公にでもなりそうなかっこよすぎる人物だと思えるが、実はこれらは全てうそだった。名前から職業まで全て捏造だったのである。もちろん、アップされていた顔写真もネットで拾ってきたもので、彼がメディアに提供していた写真も他から盗んで手を加えたものだった。

 このニュースは、米ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、仏ルモンド、英テレグラフ、さらに英BBC(ブラジル版)といった名だたる大手メディアがこの「ニセ戦場カメラマン」の写真を掲載していたことで、見事に詐欺師にだまされたケースとして大きく報じられた。

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