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【マーライオンの目】
東京五輪に忍び寄るテロ

 第29回東南アジア競技大会(シーゲーム)が先月30日、12日間の熱戦を終えて閉会した。地域11カ国のアスリートが2年ごとに集う平和の祭典。五輪ムーブメントの振興を目的に、1959年から続いている。

 今回の主催国マレーシアは145個の金メダルを獲得してトップに立ち、強豪国・タイ(2位、72個)を突き放した。ナジブ首相は大会の成功と選手の活躍に、9月4日を祝日にすると発表。8月31日の独立記念日から5連休となった。

 一方、マレーシア当局は最近2カ月で、イラク人ら外国人11人を含む計19人をテロ容疑で検挙した。うち2人は、シーゲーム閉会式と独立記念式典へのテロを計画していたという。

 次回2019年のシーゲーム開催予定国・フィリピンは、南部マラウイで続く対テロ戦の復興資金対策のため大会開催の返上も検討しているようだ。

 そのマラウイで死亡したインドネシア人テロ戦闘員を取材した。航空機整備学校を卒業した青年だった。後で専門家に意見を聞くと「イスラム過激派は航空機関連のテロ人材を育成している」と教えられた。20年に五輪を控える東京も「ターゲットだ」とも。東南アジアのテロ研究機関には、海外から多くの当局者らが研修などで訪れているが日本人の姿を見かけたことがない。気掛かりだ。(吉村英輝)

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