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【北朝鮮核実験】北朝鮮との武器取引がアフリカで横行 安保理の中間報告書で指摘 中国の制裁違反も

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【北朝鮮核実験】
北朝鮮との武器取引がアフリカで横行 安保理の中間報告書で指摘 中国の制裁違反も

 【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた中間報告書が9日までに公表され、制裁決議に抵触する恐れのある北朝鮮との武器取引や軍事協力がアフリカ諸国で横行している実態が浮き彫りになった。安保理では、北朝鮮の核実験を受けた制裁強化の協議が大詰めを迎えているが、報告書は「実際の制裁の履行状況は、非核化という目的達成に向け、大きく立ち遅れている」と指摘している。

 報告書によると、アンゴラやウガンダでは、北朝鮮の関係者が大統領警護隊や軍、警察などに訓練を実施。コンゴ民主共和国には軍事訓練や銃器を提供し、これらの銃器の一部は国連平和維持活動(PKO)要員に支給されたという。

 また、モザンビークには携帯型防空システムなどを輸出し、ナミビアでは大規模な軍事施設の建設に関与したとしている。いずれの国も、専門家パネルの問い合わせに回答していない状態が続いている。

 このほか、昨年11月の制裁決議で北朝鮮からの銀鉱石、銅、亜鉛などの輸出が全面禁止となったが、中国はその後も取引を継続し、決議違反にあたると指摘。中国に比べると規模は圧倒的に小さいが、スリランカやインドも北朝鮮から銅や亜鉛を輸入していた。

 石炭など制裁対象の鉱物資源の輸出で、北朝鮮が5月までの約半年間で約2億7千万ドル(約294億円)の外貨収入を得ていたこともすでに判明している。

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