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米政権、フィリピンでの過激派台頭に強い危機感 国務長官、マニラでドゥテルテ氏説得へ

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米政権、フィリピンでの過激派台頭に強い危機感 国務長官、マニラでドゥテルテ氏説得へ

ティラーソン米国務長官(ゲッティ=共同) ティラーソン米国務長官(ゲッティ=共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米政権が、フィリピン南部ミンダナオ島でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系の武装勢力がマラウイ市を占拠するなど勢力を拡大している事態に強い危機感を抱いている。ティラーソン国務長官は、マニラで始まった東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の関連会合の場で、フィリピンのドゥテルテ大統領と対応を協議する方針だ。

 米政府は米中枢同時テロを受けた「テロとの戦い」の一環として2002年以降、ミンダナオ島を拠点とする国際テロ組織アルカーイダ系のイスラム過激派「ジェマ・イスラミア」(JI)や「アブサヤフ」の掃討に向けて500人規模の米軍特殊部隊を投入し、フィリピン国軍に戦術指導や訓練を行ってきた。

 しかし、オバマ前政権は14年、同島最大のイスラム過激派「モロ・イスラム解放戦線」(MILF)が比政府と和平合意に調印したことなどを踏まえ、米軍部隊の大半を撤収させることを決定。これに対し米比当局者は、米軍撤収の数カ月前にアブサヤフがISに忠誠を誓うなどの動きが出ていたこともあり、「過激派が勢いを取り戻してテロの脅威が再び高まる」として強い懸念を示していた。

 米政府がフィリピンでの動きを強く警戒するのは、ISがマラウイ市を手始めに東南アジアで初の「領域支配」を実現させ、そこを拠点に米国への攻撃を仕掛けてくることだ。

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