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中国がフィリピンの家政婦を受け入れへ 規制を大幅緩和 南シナ海めぐりドゥテルテ政権に「アメ」

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中国がフィリピンの家政婦を受け入れへ 規制を大幅緩和 南シナ海めぐりドゥテルテ政権に「アメ」

 【上海=河崎真澄】中国政府がフィリピン人の住み込み家政婦への就労規制を大幅に緩和する見通しとなった。ドゥテルテ政権の要望に応じて昨年8月、広東省で試験的に家政婦の就労を認めたが、これを北京市や上海市、福建省アモイ市など複数の大都市に拡大して、受け入れる方針だ。

 香港紙、明報などが2日までに報じた。上海市などで就労する場合、月額平均給与を1万3000元(約22万円)に設定する案を両政府が協議しているという。

 この水準は約19万人のフィリピン人家政婦が働く香港の約3・6倍もの破格の処遇で、広東省の試験就労より約2・7倍も高い。

 フィリピンにとっては海外出稼ぎが貴重な外貨獲得手段。南シナ海で領有権争いがくすぶるフィリピンを取り込みたい中国が、家政婦受け入れで、「アメ」をぶらさげた格好となる。

 中国の農村部から都市部に出稼ぎに来ていた家政婦は、経済発展を受けて内陸部に戻り始め、減少に転じている。一方、香港で整備されている外国人家政婦の就労保障制度が中国にはなく、フィリピン側は法整備を求めているもようだ。

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