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【北ミサイル】米当局者、北ICBMは「米本土全域が射程圏内」 大気圏再突入、今回も失敗か

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【北ミサイル】
米当局者、北ICBMは「米本土全域が射程圏内」 大気圏再突入、今回も失敗か

北朝鮮の労働新聞が29日掲載した「火星14」発射の写真(共同) 北朝鮮の労働新聞が29日掲載した「火星14」発射の写真(共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】ロイター通信は7月31日、複数の米当局者の話として、北朝鮮が28日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)が、米本土のほぼ全域を射程に収めたとみられると報じた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は問題のICBMについて「米本土全域が射程圏内にある」と主張していた。

 米当局者は、金正恩体制が核弾頭を搭載可能なICBMの開発を目指す理由について、北朝鮮への攻撃の抑止と体制の国際的正当性の確保が目的だとし、体制の自殺行為につながる、米国やその同盟国を攻撃するためではないとの見方を明らかにした。

 一方、米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は7月31日、北朝鮮が28日に発射したICBMについて核弾頭部分の大気圏再突入技術は依然、確立していない可能性が高いとする分析を発表した。

 英政策研究機関、国際戦略研究所(IISS)のミサイル専門家、マイケル・エレマン氏が同サイトに寄稿した記事によると、NHKが撮影した、ICBMの弾頭部分が日本海に落下する瞬間を撮影した映像を解析したところ、大気圏に突入した弾頭部分は高度6~8キロで空力加熱の影響で明るい光を放ち、落下速度が低下したのが分かった。

 また、弾頭部分からは多数の小さな光る物体がはがれ落ち、高温で光る気化ガスの尾を引いているのも確認された。光は高度3~4キロで弱まり、突然消滅したとしている。

 エレマン氏は、弾頭部分が再突入に成功したのであれば、最後まで発光していたはずだとし、「弾頭部分は再突入に耐え切れなかった、というのが合理的な結論だ」と指摘した。

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