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【緊迫・東シナ海】東シナ海に中国掘削船 昨年10月以来 ガス田開発試掘の可能性

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【緊迫・東シナ海】
東シナ海に中国掘削船 昨年10月以来 ガス田開発試掘の可能性

 東シナ海の日中中間線付近で中国が一方的に進めるガス田開発で、中国の移動式掘削船が新たに確認され、作業を進めているとみられることが31日、分かった。ガス田掘削施設などの海洋プラットホームの設置につなげる試掘をしている可能性があり、外務省は外交ルートを通じて中国側に抗議した。中国掘削船が確認されたのは昨年10月以来で、開発の既成事実化を図る動きが鮮明になった。

 外務省によると、7月下旬に東シナ海の日中中間線の中国側で中国の移動式掘削船1隻が停船しているのが確認された。船を海底に固定して試掘を進めているとみられ、石油や天然ガスなどの資源が確認されれば、ガス田掘削施設を設置される恐れがある。

 東シナ海では国際法上、日本と中国の天然資源の開発権は定まっておらず、日中間は平成20年、海洋境界の画定までの期間について資源開発に協力することで合意。だが、中国側は合意を無視して開発を進め、今年3月時点で中間線の中国側の海域にガス田掘削施設16基を設置している。

 今回の掘削船は、昨年に天然ガスの生産活動を示す炎が確認された海域北側の施設付近に停船。周辺海域では昨年10月、移動式掘削船3隻が作業を実施し、1隻は現在も海域内にとどまっている。

 中国側は開発について、これまで「主権と管轄権の範囲内」と正当化しており、施設が設置されれば、資源開発目的以外にもヘリパッドや小型レーダーの設置など軍事転用につながる恐れがある。

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