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EU、ポーランドへの制裁手続き開始 司法制度改革めぐり

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EU、ポーランドへの制裁手続き開始 司法制度改革めぐり

ポーランドのドゥダ大統領(ロイター) ポーランドのドゥダ大統領(ロイター)

 【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)の欧州委員会は29日、ポーランドが進める司法制度改革をめぐり、「法の支配」が損なわれるとして、同国に対する制裁手続きを正式に開始したと発表した。

 欧州委はEU側の懸念を伝達する公式書簡をポーランドに送付。1カ月以内の返答を求めた。問題が解決されない場合、同国はEU司法裁判所に提訴され、制裁金を科せられる可能性がある。

 今回の手続きは28日に施行された普通裁判所法改正が対象。改正法は裁判所長の罷免・指名や判事の定年延長などの権限を法相に付与しており、欧州委は「法相が判事に対する影響力を持つ」と懸念。男女の裁判官で定年が異なることも男女平等に反するとした。

 ポーランド大統領府の幹部はこれに対し、法改正は国家主権の問題であり、欧州委の手続きは「解決にはならない」と反発した。

 ポーランドでは最高裁判事らの人事に対する議会や法相の権限を強化する関連2法案も上下院で可決。ドゥダ大統領は修正を求めるが、欧州委は対応が不十分なら、EU内での同国の議決権停止に向けた手続きをとるとも警告している。

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