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【トランプ政権】米上院、「オバマケア」限定的な廃止法案も否決 唯一の選択肢も失敗、政権に打撃

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【トランプ政権】
米上院、「オバマケア」限定的な廃止法案も否決 唯一の選択肢も失敗、政権に打撃

 【ワシントン=小雲規生】トランプ米大統領が公約に掲げる医療保険制度改革(オバマケア)改廃に関連し、米上院は28日未明、オバマケアを限定的に廃止する法案を採決し、49対51の反対多数で否決した。同法案は上院で可決の可能性がある唯一の選択肢とされてきたが、可決に失敗したことでトランプ政権にとって大きな打撃となった。

 採決では民主党の全議員に加え、共和党からもマケイン、コリンズ、マカウスキーの3議員が反対。法案を主導した共和党のマコネル上院院内総務は採決後、「非常に失望した」と述べた。

 同法案はオバマケアが定めた個人の保険加入義務の廃止や医療機器への課税の先送りなどを決める内容。一方、その他多くの規定には手をつけずに存続を認めており、「スキニー(骨と皮ばかり)な廃止法案」と称されていた。

 しかし個人の保険加入義務を廃止すれば、健康な若年層が保険加入から遠ざかることは確実。病気になるリスクが高い保険加入者の割合が高くなり、保険料の上昇は必至とみられていた。このため上院案には共和党内からも「保険料上昇を招き、オバマケアの問題を解決することもない法案」との批判が出ていた。

 共和党は5月に下院での改廃法案の可決に成功。上院でも6月下旬に最初の改廃法案を発表し、協議を進めてきた。しかし抜本的な廃止を求める強硬派と、廃止が低所得者への影響を懸念する穏健派の間の溝を埋められなかった。

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