産経ニュース

【緊迫・南シナ海】インドネシア、仲裁裁定受け地図を改訂

ニュース 国際

記事詳細

更新

【緊迫・南シナ海】
インドネシア、仲裁裁定受け地図を改訂

インドネシア・ジャカルタで、改訂地図の「北ナトゥナ海」の位置を示すインドネシア海事調整省の高官(ロイター) インドネシア・ジャカルタで、改訂地図の「北ナトゥナ海」の位置を示すインドネシア海事調整省の高官(ロイター)

 【シンガポール=吉村英輝】南シナ海における中国の主権主張を全面否定した、国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の昨年7月の裁定を受け、インドネシア政府は、南シナ海の排他的経済水域(EEZ)などを明示した自国地図への改訂を行う。中国が裁定を「紙くず」と無視し同海で一方的な軍事拠点化を続けるなか、国際法に基づく対抗措置を具体化させた格好だ。

 インドネシア国営アンタラ通信などによると、海事調整省は14日、2005年以来となる改訂地図を発表した。隣国シンガポールやフィリピンとの協議で確定した国境線などを追加。さらに、ナトゥナ諸島北200カイリのEEZに線を引き、この海域の正式名称を「北ナトゥナ海」と表記した。近く国連などに改訂地図を提出し、国際機関に名称登録申請もするという。

 この海域は豊かな漁場で、石油など豊富な海底資源でも知られる。だが、中国が南シナ海のほぼ全域の管轄権を主張する根拠とする「九段線」の南端と一部が重複。中国は、両国間に「領有権問題はない」とする一方、同海域を「中国の伝統的な漁場」と主張し、中国の漁船や公船が、インドネシア側の取締船との衝突を繰り返している。

続きを読む

「ニュース」のランキング