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「老台北」蔡焜燦氏が死去 李登輝氏と親交、「日本語世代」の代表的存在

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「老台北」蔡焜燦氏が死去 李登輝氏と親交、「日本語世代」の代表的存在

日本統治下で幅広い教育を受けた日本語世代を代表する台湾人として、「日本人よ胸を張れ!」と檄を飛ばし続けた蔡焜燦氏(2016年11月5日、台北で、河崎真澄撮影) 日本統治下で幅広い教育を受けた日本語世代を代表する台湾人として、「日本人よ胸を張れ!」と檄を飛ばし続けた蔡焜燦氏(2016年11月5日、台北で、河崎真澄撮影)

 【台北=田中靖人】司馬遼太郎の「街道をゆく 台湾紀行」に「老台北」として登場し「愛日家」で知られた蔡焜燦氏が17日早朝、台北市内の自宅で死去した。90歳だった。

 蔡氏は日本統治時代の1927(昭和2)年、台湾中部・台中市で生まれた。地元の商業学校を卒業後、志願して少年航空兵となり岐阜陸軍航空整備学校奈良教育隊に入隊、日本で終戦を迎えた。帰台後は体育教師などを経て電子機器会社社長を務めるなどした。

 李登輝元総統と親交が深く、「日本語世代」の代表的存在として日台交流に尽力。自ら親日家を超えた「愛日家」を名乗った。2000(平成12)年に日本で著書「台湾人と日本精神」を出版。日本の台湾統治を肯定的に評価し、「日本人よ胸を張りなさい」と訴えた。

 08(同20)年から短歌同好会「台湾歌壇」の代表を務め、台湾での日本の理解促進に貢献したとして14(同26)年春の叙勲で旭日双光章を受章した。台湾歌壇は今年で創立50年を迎え、今年度の外務大臣表彰を受けた。

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