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トルコ・クーデター鎮圧から1年 政治闘争はなお エルドアン大統領は反体制派を強力締め付け

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トルコ・クーデター鎮圧から1年 政治闘争はなお エルドアン大統領は反体制派を強力締め付け

 【カイロ=佐藤貴生】トルコで軍の一部によるクーデターが鎮圧されてから、16日で1年となった。エルドアン大統領は、4月の国民投票で承認された改憲で強大な権限を手に入れ、反体制派の大量拘束といった政治闘争を続ける構え。クーデター事件の黒幕とされる在米イスラム指導者の身柄をめぐり対米関係が一層ぎくしゃくするなど、外交に影響もあらわれている。

 エルドアン氏は15日、数万人の支持者を前に最大都市イスタンブールで演説し、「彼らは国民に銃口を向けた」とクーデター勢力を非難した。

 エルドアン氏は事件後、米国で暮らすイスラム指導者、フェトフッラー・ギュレン師が首謀したと強調。政府や報道機関に浸透してきた同師支持者らを「国家の脅威」と呼び、公務員15万人以上を停職や免職としてきた。軍や警察などでの逮捕者は5万人に上る。

 これに対し、ギュレン系紙の男性元記者(44)は産経新聞への書面で、「今はメディアや司法などすべてがエルドアン氏の支配下にある。クーデターは同氏への権力集中のために起こされたのではないか」と反論する。双方の主張は真っ向から対立しており、それが政権側の警戒をさらにかき立てている形だ。

 他方、エルドアン氏は、ギュレン師の送還に応じない米国を批判。米国が過激組織「イスラム国」(IS)掃討のため、トルコと敵対するシリアの少数民族クルド人を支援していることにも苛立ちを強めている。

 対欧関係も冷え込んだ。欧州各国がギュレン派への弾圧を「人権侵害」の面から非難することに反発しているためだ。

 その一方でトルコは、シリア内戦をめぐり対立してきたロシアとシリア停戦協議を主導するなど関係を修復。クーデター事件後、国内で強権化を進めるトルコは、外交面での不透明感を強めてもいる。

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