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【矢板明夫の中国点描】過去には得体の知れない注射で要人が… 劉暁波、薄煕来の2人が獄中で肝臓がんはミステリーだ

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【矢板明夫の中国点描】
過去には得体の知れない注射で要人が… 劉暁波、薄煕来の2人が獄中で肝臓がんはミステリーだ

劉暁波氏(左)と妻の劉霞さん(共同) 劉暁波氏(左)と妻の劉霞さん(共同)

 13年秋、済南市の裁判所が収賄罪などで薄氏に対し無期懲役の判決を言い渡した時、ある共産党幹部は「劉氏と薄氏は、習政権にとって二つの時限爆弾だ」と表現した上で「刑務所の中にいる二人が、支持者の間で神格化され、反政府運動のシンボルになりかねない。政権内の反対派にも利用される可能性がある」と指摘した。

 中国共産党は今、秋の党大会に向けて、次期指導部のポストをめぐり各派閥による権力闘争が白熱化している。この時期に、劉氏と薄氏が同時に肝臓がんとなったことについて「政治的陰謀だ」との見方も共産党関係者の間で浮上している。

 投獄中に当局者から、得体の知れない薬を注射された元指導者、王洪文氏のケースがにわかに注目された。共産党副主席などを歴任した王氏は文化大革命中、一時毛沢東の後継者の有力候補となったが、1976年に失脚し、反革命罪を問われ無期懲役の判決を受けた。

 王氏と一緒に収監された軍長老の邱会作中将が晩年、香港で出版した回顧録によれば、王氏が邱氏に対し「彼らは私にある薬を注射した。夜は眠れない、胸が苦しくてつらい」と訴えたことがあった。王氏はその後、肝臓疾患のため50代の若さで死去した。文革後、王氏と一緒に失脚した政治家は数多くいたが、薬を注射されたのは王氏だけのようだ。「知名度が高く若い王氏は政治的再起する可能性があるため狙われた」と分析する声もあった。

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