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【映画深層】台湾に魅せられた日本人女性の20年 「台湾萬歳」は土地の持つ包容力に迫るドキュメンタリー

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【映画深層】
台湾に魅せられた日本人女性の20年 「台湾萬歳」は土地の持つ包容力に迫るドキュメンタリー

ドキュメンタリー映画「台湾萬歳」を手がけた酒井充子監督(藤井克郎撮影) ドキュメンタリー映画「台湾萬歳」を手がけた酒井充子監督(藤井克郎撮影)

 今でこそ台湾にどっぷりとはまっている酒井監督だが、1998年に初めて訪れるまでは、それほど興味があったわけではない。山口県の出身で、慶応大学を卒業後、メーカー勤務を経て北海道新聞の記者になるが、志望はスポーツ記者だった。映画は大学のころからよく見にいってはいたものの、台湾の「悲情城市」(侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督、89年)など「すごい映画なんだけど、よく分からない」というのが正直な感想だった。

 台湾を旅したのは、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の「愛情萬歳」(94年)に感銘を受けたのがきっかけだ。旅行中、「悲情城市」の舞台になっている九●(=にんべんに分)でバスを待っているとき、おじいさんに日本語で声をかけられる。「お世話になった日本人の先生に会いたい」と言われ、日本統治下時代のことなど、台湾について何も知らないことに気づかされた。

 「最初は怒りでした。台湾のことを知らなかった自分に対しての怒りと、学校でほとんど何も教えてもらっていない社会に対する怒りもあった。ふがいないという気持ちが、原動力になっていったと思います」

3部作結実だけど終わらない

 後先を考えず、「台湾の映画を撮ります」と宣言して新聞社を退職。当初は、台湾のおじいさんと日本人の青年が出会うといった劇映画を考えていたが、取材のために台湾に通ううち、このままドキュメンタリーで作ったほうがいいと思うようになっていった。

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