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【国際情勢分析】「プーチン親衛隊」に強大権限のワケ 軍も配下に置ける大統領令に署名 「隊長は後継者」観測も

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【国際情勢分析】
「プーチン親衛隊」に強大権限のワケ 軍も配下に置ける大統領令に署名 「隊長は後継者」観測も

6月12日、モスクワで、国家親衛隊が鎮圧に威力をふるったデモで、当局に拘束される参加者(AP) 6月12日、モスクワで、国家親衛隊が鎮圧に威力をふるったデモで、当局に拘束される参加者(AP)

 最近、軍のトップであるセルゲイ・ショイグ国防相の人気が高まっていることとの関連を指摘する声もある。ショイグ氏は1994~2012年の長きにわたり、非常事態相として災害時の陣頭指揮に立った人物。国防相としても、14年のクリミア併合や15年からのシリア介入を通じて存在感を増し、世論調査ではロシア第2の人気政治家となっている。

 プーチン氏ないしは周辺が「政治の季節」を前に、ショイグ氏や軍の威信低下を狙って“牽制(けんせい)球”を投げたのではないか-というわけだ。逆に、「軍をも配下にできる」とされたゾロトフ親衛隊長については、プーチン氏の後継候補に指名される可能性も指摘されている。

 一部メディアによると、ソ連崩壊後のロシアでは、軍部によるクーデターの試みが4度あったとされる。昨年7月にはやはり強権体制のトルコでクーデター未遂が起きており、プーチン氏がこの面での警戒心を強めていてもおかしくない。

 一方、国家親衛隊の強大化が進むことで気になるのは、内務省やプーチン氏の出身母体、連邦保安局(FSB)の動向である。最近の親衛隊は、「テロの阻止に成功」といったニュース発表を通じ、FSBのお株を奪うような形でも存在感を増している。プーチン氏の親衛隊への肩入れが、今度はFSBなどの反発や、治安機関同士の内紛を招く皮肉な展開も十分にあり得る。

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