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【香港返還20年】民主派デモ「北朝鮮と何ら違わない」 「香港で明日にも起きる」劉暁波事件も影落とす

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【香港返還20年】
民主派デモ「北朝鮮と何ら違わない」 「香港で明日にも起きる」劉暁波事件も影落とす

中国返還から20年となった1日、香港中心部で「一国二制度」の危機などを訴えて行進した民主派のデモ隊。主催した民主派団体「民間人権陣線」の区諾軒代表らは黒いTシャツを着て「中国の政治は北朝鮮と何ら違わない。香港の『一国二制度』は死んだも同然」と叫んだ(河崎真澄撮影) 中国返還から20年となった1日、香港中心部で「一国二制度」の危機などを訴えて行進した民主派のデモ隊。主催した民主派団体「民間人権陣線」の区諾軒代表らは黒いTシャツを着て「中国の政治は北朝鮮と何ら違わない。香港の『一国二制度』は死んだも同然」と叫んだ(河崎真澄撮影)

 【香港=河崎真澄】「中国の政治は北朝鮮と何ら違わない。香港の『一国二制度』は死んだも同然だ」。香港中心部で1日、習近平国家主席に対する大規模な抗議デモを主催した民主派団体「民間人権陣線」の区諾軒代表らは黒いTシャツをまとって、こう叫んだ。

 中国の民主活動家、劉暁波氏が刑務所の拘束を解かれて国内でがん治療を受けているが、「北朝鮮に拘束され、昏睡(こんすい)状態で解放された米国人大学生が帰国後に死亡した事件と、人権侵害の構図は同じ」という。

 香港で共産党批判の“禁書”を扱ったとして、中国当局に身柄を拘束された経験のある銅鑼湾書店の林栄基元店長はデモ隊の集合地点に姿をみせ、「香港で第2の『劉暁波事件』が明日起きてもおかしくない」と危機感を訴えた。習氏が1日に行った演説で、反乱扇動を厳罰に処す「治安維持条例」の制定を要求したことも不安を倍加。「劉暁波事件」が香港にも改めて暗い影を落とした格好だ。

 習氏は演説で「香港で愛国主義教育を強化せよ」とも述べた。ただ「治安維持条例」と「愛国教育」の2つは、過去に香港で市民の強烈な反発に遭い、政府が撤回に追い込まれた経緯がある。1日に香港トップの行政長官に就任した林鄭月娥氏には、「厳しい2つの宿題が課せられた」(立教大学の倉田徹教授)形となり、混乱が待ち受ける。

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