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インドの中国非難にブータン参戦 インドでは中国製品不買運動も

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インドの中国非難にブータン参戦 インドでは中国製品不買運動も

 【ニューデリー=岩田智雄】インドと中国の越境をめぐる非難の応酬に、両国にはさまれる小国ブータンが加わった。中国がインド部隊が侵入したと非難する地域は、中国とブータンの紛争地「ドクラム高地」にあるからだ。緊密な関係にあるインド、ブータンが中国と対立する構図で、問題はさらに悪化している。

 ブータンのナムギャル駐インド大使は28日、PTI通信に「中国人民解放軍が最近、ドクラムにあるブータン陸軍の兵舎に向かう道路の建設を始めた」として、中国側に抗議したことを明らかにした。

 中国外務省はこれに先立ち、「インド国境警備隊がシッキム地域の中印境界を超えて中国領に入り、ドンラン(ドクラムの中国名)で、中国国境部隊の通常の活動を妨害した」とインドに抗議していた。

 ドクラム高地はインド領に突き刺さる中国領チュンビ渓谷に隣接する。南のインド主要部と北東部を結ぶ細長い「シリグリ回廊」に中国軍が侵入すればインドは東西に分断されるため、一帯は戦略的な地域だ。インドはブータンに支援を与え、軍を駐留させている。

 一方、インド治安筋は、中国軍が印北東部シッキム州に侵入し、塹壕2カ所を破壊したと明らかにしている。混乱により、シッキム州から中国へ向かうヒンズー教の巡礼団が中国に入国を阻止された。印与党、インド人民党(BJP)に近い「世界ヒンズー協会」は28日、これを批判し、中国製品の不買運動を訴えた。

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