産経ニュース

米露次官級会談が中止、米の対露制裁で 露側も報復を検討

ニュース 国際

記事詳細

更新


米露次官級会談が中止、米の対露制裁で 露側も報復を検討

 【モスクワ=黒川信雄、ワシントン=加納宏幸】ロシアのリャプコフ外務次官は21日、米政府の対露制裁強化を受け、米露関係を協議する環境が失われたと表明した。露西部サンクトペテルブルクで23日に予定された同氏とシャノン米国務次官との会談中止を示すもので、米国務省も露側による中止を確認した。

 リャプコフ氏は制裁への具体的な対抗措置を取らなければ「米の攻撃」が続くだけだと主張。ペスコフ露大統領報道官も21日、米国による制裁と同等の報復措置を取る考えを表明し、内容を検討中だと述べた。

 一方、米国務省のナウアート報道官も、米露次官級会談の中止を認め、「ロシアが米露関係の障害を協議する機会に背を向けたことは残念だ」とする声明を発表した。

 ナウアート氏は、露側が反発する米政府の制裁強化が制裁回避に対抗するため既存の制裁を見直したに過ぎないと指摘。ウクライナ東部和平に向けたミンスク合意を露側が完全に履行し、ウクライナ南部クリミア半島併合による「占領」を終わらせるまで制裁を解除しないと強調した。

 米財務省は20日、ウクライナ東部紛争に関与したとして38の個人・団体を制裁対象に指定。そのうち2人は露政府当局者だった。

「ニュース」のランキング