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【イスラム国(IS)】ISの通信社、宣伝機関に転換か 「誤報」しばしば、信憑性に疑問符 

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【イスラム国(IS)】
ISの通信社、宣伝機関に転換か 「誤報」しばしば、信憑性に疑問符 

 【カイロ=佐藤貴生】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)は欧米などで起きた数々のテロで犯行声明を出してきた。しかし、「誤報」であることが後で明らかになるなど、声明の信憑(しんぴょう)性に疑問符がつくケースもみられるのが最近の傾向だ。イラクやシリアにおける米軍などの掃討作戦で劣勢に立たされ、指導者のバグダーディ容疑者の死亡説も出るなど、組織内が混乱しているとの見方も出ている。

犯人死亡、当日に声明

 フィリピンの首都マニラで今月2日、複合施設が男に襲撃され約35人が死亡した事件で、ISは「マニラでの攻撃はISの兵士が実行した」との犯行声明を出した。しかし、その後のフィリピン警察の調べで、実行犯はキリスト教徒、ギャンブル依存症で銀行には多額の借金があり、カジノに恨みがあったことが明らかになった。同国のドゥテルテ大統領は翌3日、犯行声明は「事実ではない」と否定した。

 エルサレムで16日、パレスチナ人の男3人がイスラエルの警官隊を襲撃した事件でも、ISが声明を出した翌日にイスラム原理主義勢力ハマスなどが「われわれの組織のメンバーの犯行だ」と表明した。

 こうした傾向は4月、仏首都パリで警官が襲撃された事件以降、目立つようになった。いずれも犯人が殺害されたか自殺して動機や背後関係の供述が得られず、声明は犯行当日に出ている点が共通している。

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