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【北解放の米学生死亡】トランプ政権、北朝鮮への圧力強化確実 オバマ前政権、事実上父親を口封じ

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【北解放の米学生死亡】
トランプ政権、北朝鮮への圧力強化確実 オバマ前政権、事実上父親を口封じ

15日、米オハイオ州シンシナティで記者会見するオットー・ワームビア氏の父親のフレッド氏(AP) 15日、米オハイオ州シンシナティで記者会見するオットー・ワームビア氏の父親のフレッド氏(AP)

 北朝鮮から解放された米大学生、オットー・ワームビア氏が19日に死亡したのを受け、トランプ米政権の対北政策は、核・ミサイル開発問題に加え、同国で今も拘束されている米国人3人の解放問題が一気に前面に躍り出ることとなった。

 オバマ前政権下の昨年1月に拘束されたオットー氏の解放問題が今月に入って急転したのは、同氏の父親、フレッド氏が報道機関への働きかけなどを通じてトランプ大統領を動かしたのが大きい。

 フレッド氏は15日の記者会見で、オバマ前政権は事を荒立てないよう求めるばかりで「何の成果も挙げなかった」と批判した。前政権下で事実上の口封じをされていたフレッド氏は、今年1月のトランプ政権誕生後、米FOXニュースの人気司会者に息子の窮状を訴え、番組で取り上げてもらうなどした。それらを見たトランプ氏が国務省に水面下の解放交渉を指示した、というのが今回の経緯の発端だという。

 オットー氏を「人道的見地から解放した」と言い張る北朝鮮に、トランプ政権は態度を著しく硬化させている。米世論の反発も強く、政権は今後、残る3人の米国人の解放に向け、これまで以上に北朝鮮に圧力を強めていくのは確実だ。

 ただ、具体策となると、米国独自の対北制裁を探るなど、選択肢は限られるのも事実。政権としては、米国人の北朝鮮への渡航禁止措置などを通じて、北朝鮮の「人質外交」の予防などに取り組むとみられる。(ワシントン 黒瀬悦成)

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