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【国際情勢分析】「パナマショック」の中台関係 習近平政権が勝負に 断交の台湾 世論反発で逆効果も

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【国際情勢分析】
「パナマショック」の中台関係 習近平政権が勝負に 断交の台湾 世論反発で逆効果も

 中国と台湾の亀裂を決定づける動きとなるのか。中米パナマが13日、電撃的に台湾との国交断絶に踏み切り中国と国交を樹立した。「一つの中国」原則を認めない与党・民主進歩党の蔡英文政権に業を煮やした中国の習近平指導部が「勝負をかけた」(米華字メディア)との見方もある。ただ中国側の露骨な外交圧力は台湾世論の反発を生み、関係打開が一層遠のく危険性もはらむ。(中国総局 西見由章)

 「一つの中国原則は国際社会の普遍的な認識だ。中国とパナマの国交樹立は人心の向かうところ、大局のおもむくところだ」。中国国務院(政府)台湾事務弁公室の馬暁光報道官は13日に出した声明で、パナマの選択は“当然の帰結”だと勝ち誇った。

 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報も14日付の社説で「パナマ側は長年、大陸(中国)との国交を望んでいた」と言及。対中傾斜を強めた国民党の馬英九前政権の8年間、中国側は台湾側の感情に配慮してパナマ側の提案を断ってきたと主張した。中国がその気になれば、いつでも国交樹立は可能だったというわけだ。

 では中国はなぜ今、カードを切ったのか。習指導部は今年秋に最高指導部メンバーが大幅に入れ替わる中国共産党大会を控えている。「中華民族の偉大な復興」の核心テーマである祖国の完全統一(中台統一)に向けて具体的成果が必要だが、2016年5月の蔡政権発足以降、中台関係は大きく後退したまま。対中政策の「現状維持」を掲げる蔡氏へのいらだちが募る一方だ。5月にジュネーブで開かれた世界保健機関(WHO)総会で、中国側は圧力をかけて台湾当局の代表団をオブザーバーとして出席させなかった。

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