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【国際情報分析】中国が台湾のWHO総会認めず国際機関を私物化 「中国台湾省」と呼んだマーガレット女史

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【国際情報分析】
中国が台湾のWHO総会認めず国際機関を私物化 「中国台湾省」と呼んだマーガレット女史

5月22日、ジュネーブで挨拶する世界保健機関のマーガレット・チャン事務局長(AP) 5月22日、ジュネーブで挨拶する世界保健機関のマーガレット・チャン事務局長(AP)

 だが、台湾当局は今回、総会に出席できないことで、具体的にどのような不利益が生じるのかについて、明確な説明はしなかった。総会に出席できない場合を想定し、世論の混乱を避けるためダメージコントロールをしていた可能性がある。

 蔡政権は陳時中衛生部長(衛生相)らをジュネーブに派遣した。陳氏らは59カ国の代表団と個別会談を行い、14カ国が総会の場で台湾の出席を支持する発言を行ったという。ただ、台湾が外交関係を有するのは21カ国。成果を強調する外交部の記者会見では、「なぜ半分しかないのか」との質問も出た。外交部は「地域性を考慮した」としており、ここでも全ての「国交国」からの支持取り付けにはこだわらなかったことが伺える。

 総会は7月からの次期事務局長に、エチオピアの元保健相を選出した。台湾の総会出席問題は仕切り直しともいえる。来年の出席に向け、台湾の「外交力」が問われる。(台北支局 田中靖人)

■国際保健機関(WHO)■ 保健衛生問題への対処を目的とした国連機関。1948年発足。感染症の撲滅や災害への援助、そのほか関連研究などを手がけ、最近では、世界に広がった新型肺炎(SARS)や鳥インフルエンザなどの対策を進めた。

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