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【国際情報分析】中国が台湾のWHO総会認めず国際機関を私物化 「中国台湾省」と呼んだマーガレット女史

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【国際情報分析】
中国が台湾のWHO総会認めず国際機関を私物化 「中国台湾省」と呼んだマーガレット女史

5月22日、ジュネーブで挨拶する世界保健機関のマーガレット・チャン事務局長(AP) 5月22日、ジュネーブで挨拶する世界保健機関のマーガレット・チャン事務局長(AP)

 日米やカナダ、欧州諸国などが台湾の招待に前向きな意向を示す中、中国の台湾事務弁公室の安報道官は同じ今年5月8日の発言で、台湾の国際組織への参加問題は「両岸(中台)の協議を通じて手配されるべきだ」とも述べ、あたかもWHOではなく中国政府が決定すると言わんばかりの姿勢を示した。今回の総会をめぐるWHO事務局内の意思決定過程は明らかになっていないものの、中国政府がチャン氏を通じて台湾の出席を妨害したという推測は成り立つ。

来年以降に期待

 一方の台湾側も、今回の総会出席は難しいと見越してチャン氏が6月末に退任するのを待ち、来年以降の出席に望みをつないでいた節がある。

 台湾側は5月9日、中国を非難する声明を発表。WHO事務局に対しても「WHOは世界の各個人の健康と福祉のために存在している」とし、台湾を排除することは「WHO憲章の精神に違反する」などと批判した。

 台湾は03年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行で、当時はオブザーバー参加していなかったWHOからの情報提供を拒否された苦い経験がある。当時を知る日本の外交関係者は、台湾で流行していたウイルスの情報の入手に苦労し、加盟国にも影響があったと打ち明ける。

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