産経ニュース

メルケル独首相「頼れる時代過ぎた」発言が波紋 対米失望か?戦術か?

ニュース 国際

記事詳細

更新


メルケル独首相「頼れる時代過ぎた」発言が波紋 対米失望か?戦術か?

ドイツのメルケル首相=19日、ベルリン(ロイター) ドイツのメルケル首相=19日、ベルリン(ロイター)

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツのメルケル首相が米国と一線を画すような発言をし、波紋が広がっている。先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)で「米国第一」を貫いたトランプ米大統領への不信感が背景にあるが、一方で9月の連邦議会(下院)選挙なども見据えた戦術の一環との見方も出ている。

 「欧州が他国を完全に頼れる時代は幾分過ぎた。欧州人は運命を自身の手に委ねなければならない」。メルケル氏は5月28日、独南部の党関連会合でこう述べ、周囲を驚かせた。冷静なメルケル氏にしては「異例の強い言葉」(党関係者)だったためだ。

 サミットではトランプ氏が6カ国首脳の説得に応じず、地球温暖化対策などをめぐり、G7の結束が大きく動揺。メルケル氏は失望感をあらわにした格好だ。一方、トランプ氏は30日、ツイッターで「米国にとり非常に悪い」などと再びドイツの対米黒字などを批判。緊張が高まった。

 ただ、メルケル氏は対米関係を重視する「大西洋主義者」であり、28日の発言は“米国離れ”でなく、下院選への計算があると受け止められている。

続きを読む

「ニュース」のランキング