産経ニュース

【トランプ政権】オバマケア改廃で無保険者が2300万人増 トランプ政権に逆風

ニュース 国際

記事詳細

更新

【トランプ政権】
オバマケア改廃で無保険者が2300万人増 トランプ政権に逆風

 【ワシントン=小雲規生】米議会予算局(CBO)は24日、下院を4日に通過した医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案が成立した場合、2026年時点での無保険者数がオバマケア継続の場合に比べて2300万人増えるとの試算を発表した。試算は保険料引き下げ効果などのプラス面も指摘しているが、オバマケアを批判してきたトランプ大統領にとって厳しい内容で、政権運営の逆風になる。

 試算によると、改廃法案が成立した場合の26年の無保険者数は5100万人。オバマケアを継続した場合の2800万人よりも大きく見劣りする。改廃法案が個人に対する保険加入義務化の撤回や、低所得者向け医療保険(メディケイド)の対象者拡大の凍結を定めていることなどが影響する。

 一方、試算は、改廃法案には保険料を引き下げる効果があると指摘。さらに、連邦政府の財政負担が26年までの10年間で1190億ドル(約13兆2千億円)減少するともしている。ライアン下院議長は24日、「われわれは(医療保険制度の)救出作戦に取り組んでいる」とする声明を発表した。

 しかし改廃法案をめぐっては共和党も一枚岩ではなく、上院共和党は現在、下院とは別の改廃法案を検討中。しかも上院案が賛成に必要な票数を確保できるかも不透明で、トランプ氏の最重要公約のひとつであるオバマケア改廃の実現への道は見通せないままだ。

「ニュース」のランキング