産経ニュース

【一帯一路】経済発展で不満封じ込め 中国新疆、効果未知数

ニュース 国際

記事詳細

更新

【一帯一路】
経済発展で不満封じ込め 中国新疆、効果未知数

「一帯一路」をテーマにした国際会議の首脳会合に臨む中国の習近平国家主席=15日、北京市郊外(共同) 「一帯一路」をテーマにした国際会議の首脳会合に臨む中国の習近平国家主席=15日、北京市郊外(共同)

 中国が進める現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の重要拠点の一つ、新疆ウイグル自治区では、当局の抑圧的な政策に反発するイスラム教徒の少数民族、ウイグル族による暴力事件が多発している。習近平指導部は経済発展を通じて不満を封じ込めたい考えだが、効果は未知数だ。

 同自治区はパキスタンやカザフスタンなど8カ国と隣接する。中国内陸から中央アジアや欧州へ向かう国際貨物列車が通過し、自治区南部ではパキスタンとの間を道路やパイプラインなどで結ぶ経済回廊を建設。国内外の企業や銀行の進出も増え、人やカネが集まる。

 新疆社会科学院によると、自治区の2016年の域内総生産(GDP)は前年比7・6%増の約9600億元(約15兆7600億円)。高建龍院長は、市民の収入は年々増え「16年に貧困人口が60万人以上減った」と強調。習指導部はウイグル族の生活水準を向上させて「イスラム過激思想」のまん延を防ぐ狙いだ。ただ、同構想の恩恵が漢族に集中する可能性もある。(共同)

「ニュース」のランキング