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【フランスの選択 2017大統領選(中)】前経済相エマニュエル・マクロン 極右政権を阻む盾 官僚出身エリートで「無難」

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【フランスの選択 2017大統領選(中)】
前経済相エマニュエル・マクロン 極右政権を阻む盾 官僚出身エリートで「無難」

17日、パリの集会で支持者らに手を振るマクロン氏(AP) 17日、パリの集会で支持者らに手を振るマクロン氏(AP)

 昨年4月に「前進」という政治運動を旗揚げし、閣僚を辞任。大統領選に立候補した。当初は泡沫(ほうまつ)扱いだったが、オランドの大統領再選断念後、社会党左派が公認候補になったことで、マクロンが中道を代表する候補として浮上した。

 パリ政治学院政治研究所の研究員リュック・ルバンは「保守の富裕層、高齢者層にも『ENA卒なら現状を大きく変えない』という安心感がある。国民に政治腐敗への失望が広がり、『官僚出身エリートのほうが無難』というムードになった」と分析する。

 ENA卒業生の政界支配は常に批判を浴びてきた。マクロンは記者たちに「またENA卒か」と揶揄(やゆ)されたが、「能力主義のどこが悪い」と意に介さない。

 政策は「欧州連合(EU)重視」「投資拡大と雇用促進」などオランド政権の踏襲。裏を返せば「現状維持」で新味に欠ける。この人物が、極右政権の誕生を阻む盾として欧州中の期待を一身に集めている。=敬称略(パリ 三井美奈)

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