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【テロと欧州】19歳難民と独首相ツーショット→ネットで拡散→「首相と自爆犯」「テロリスト」の偽ニュース→「写真が人生変えた」

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【テロと欧州】
19歳難民と独首相ツーショット→ネットで拡散→「首相と自爆犯」「テロリスト」の偽ニュース→「写真が人生変えた」

2015年9月、ベルリンの難民収容施設でメルケル独首相(左)とのツーショット写真を自撮りするモダマニさん(ロイター) 2015年9月、ベルリンの難民収容施設でメルケル独首相(左)とのツーショット写真を自撮りするモダマニさん(ロイター)

 たった1枚の写真が人生を変える-。大げさかもしれないが、実際にあり得る話だ。ドイツではあるシリア難民が新天地に希望を膨らませてメルケル首相と撮影したツーショット写真をネット上で繰り返し悪用され、テロリストであるかのように仕立てられた。フェイク(偽)ニュース対策が世界で課題となる中、難民の悲哀はその影響の深刻さと対処の難しさを物語る。(ベルリン 宮下日出男)

 「私はドイツに1年以上暮らし、トラブルもなく、満足している。だが、彼らは私らを憎んでいる」

 南部ビュルツブルクの裁判所前で2月上旬、シリア難民の若者男性が報道陣のカメラに向かって訴えた。「彼ら」とは自分の写真をネット上で悪用した人たちだが、誰かは分からない。

 若者はアナス・モダマニさん(19)。内戦中のシリアを逃れ、2015年夏、ドイツに入国した。現在はベルリンのドイツ人家庭で暮らし、飲食店で働きながら、ドイツ語の習得にいそしんでいる。

 「静かに暮らしたいだけだ」。そう語るモダマニさんの思いが砕かれたのは一枚の写真がきっかけだ。15年9月、ベルリンの難民収容施設に滞在時、施設を訪れたメルケル氏と自らの携帯で写真を撮影した。メルケル氏が難民への寛容姿勢で国際的反響を呼び、多くの難民から慕われた当時、その様子はメディアを通じても好意的に報じられ、写真もネット上に出回った。

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