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【緊迫・南シナ海】ペンス米副大統領が中国を牽制 インドネシア訪問、「航行の自由」に言及 南シナ海の安保協力強調

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【緊迫・南シナ海】
ペンス米副大統領が中国を牽制 インドネシア訪問、「航行の自由」に言及 南シナ海の安保協力強調

20日、ジャカルタの大統領宮殿でインドネシアのジョコ大統領(右)と話すペンス米副大統領(ロイター) 20日、ジャカルタの大統領宮殿でインドネシアのジョコ大統領(右)と話すペンス米副大統領(ロイター)

 【ジャカルタ=吉村英輝】アジア歴訪中のペンス米副大統領は20日、訪問先のインドネシアでジョコ大統領と会談し、両国が経済や安全保障分野で協力を深めていくことで一致した。ペンス氏は会談後の共同記者会見で「航行の自由の原則」にも言及し、南シナ海問題で中国を牽制(けんせい)する姿勢を示した。

 ペンス氏は、米国とインドネシアが「法の支配や人権、宗教の多様性などの価値観を共有した民主主義国家だ」と強調し、対テロ対策での連携も呼びかけた。

 ジョコ氏も「地域の平和維持へ両国の協力強化に賛成する」と語ったが、南シナ海など具体的な課題には触れず、トランプ政権の出方をうかがう構えだ。

 ペンス氏は、貿易や投資の分野で双方が利益を得るべきだとも指摘。今後の協議で、対米貿易黒字是正を求めていく方針も示し、インドネシア側には警戒感も広がる。ただ、東南アジア諸国連合(ASEAN)内で発言力のあるインドネシアとの友好関係が米国にとって重要なのも事実だ。

 ペンス氏は会談後、首都ジャカルタにあるモスク(イスラム教礼拝所)も訪れた。国民の9割がイスラム教のインドネシアでは、一部イスラム諸国へ入国禁止措置の大統領令を出したトランプ政権への反発が強く、国民感情を緩和する狙いとみられる。

 ペンス氏は同日、ASEANのレ・ルオン・ミン事務局長とも会談。21日に次の訪問国オーストラリアへ向かう。

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