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【フランスの選択 2017大統領選(上)】テロで家を失い、嫌われ者だった少女マリーヌ・ルペンは「反移民・EU」の党を率いて支持率トップに

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【フランスの選択 2017大統領選(上)】
テロで家を失い、嫌われ者だった少女マリーヌ・ルペンは「反移民・EU」の党を率いて支持率トップに

17日、パリの政治集会で支持者らに囲まれる「国民戦線」のルペン党首(前列右から2人目) =ロイター 17日、パリの政治集会で支持者らに囲まれる「国民戦線」のルペン党首(前列右から2人目) =ロイター

 「政府は大企業の利益しか考えない。若者とフランスを守ってくれるのはマリーヌだけだ」。会社員男性、フルケ・ドルケル(20)はこう強調した。

 フランスは過去約30年間、失業率が8%超に高止まりし、昨年も10%を超している。高い労働コストを嫌う企業の外国流出が止まらず、ドイツ(4%)、英国(5%)との格差が開く一方だ。25歳未満では4人に1人が失業者。EUへの支持率は昨年、38%に下落し、国民戦線はオランド政権に失望した労働者層を引き寄せた。

 不満の受け皿となったのは、マリーヌが進めたソフト化路線の成果だ。11年、父の後継者として2代目党首となって以降、「脱・悪魔化」と呼ばれるイメージ戦略で、「異端」政党から大衆政党への脱皮を図った。元副党首で欧州議員のブリュノ・ゴルニシュ(67)は「彼女は万年野党から『政権を担える政党』へと有権者の印象を変えるため、父親まで切り捨てた」と話す。

 ■「脱・悪魔化」打ち破れぬ壁 国民に根付く「民主主義=戦後の共和制」

 「国民戦線」は1972年に創設された。結党に加わったのは、第二次大戦中にフランスを占領したナチス・ドイツと結託した対独協力政権の残党や、植民地独立に反対した白人至上主義者、それに反共主義者たち。ジャンマリ・ルペンは大戦中、漁師の父を亡くした戦争孤児で、旧植民地アルジェリアに従軍後、下院議員になった。炎をかたどった党のシンボルは、イタリアの独裁者、ムソリーニのシンパ団体のマークに由来する。

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