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台湾・銅像損壊乗り越え…八田與一氏の慰霊祭開催へ 5月8日

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台湾・銅像損壊乗り越え…八田與一氏の慰霊祭開催へ 5月8日

壊された八田與一氏の銅像を調べる警察当局=16日、台湾・台南市(中央通信社=共同) 壊された八田與一氏の銅像を調べる警察当局=16日、台湾・台南市(中央通信社=共同)

 【台北=田中靖人】台湾南部・台南市で日本統治時代の技師、八田與一(はった・よいち)の銅像が損壊された事件をめぐり、頼清徳市長は19日までに、5月8日の慰霊祭を例年通り開催することを日本側関係者に通知した。当局が頭部の行方を探しているほか、胸像を所有する奇美博物館(同市)が修復への協力を申し出ている。八田の功績には一部で論争はあるものの、犯行には各界から批判が相次いでいる。

 頼氏は事件が発覚した16日、直ちに像の修復を指示。頭部が見つかれば3日程度、作り直しでも1週間程度で修復できるという。

 八田が建設を指揮した烏山頭ダムと周辺の灌漑施設は、嘉南平原を穀倉地帯に変えた。八田の功績は教科書にも記載されているが、犯人の元台北市議は「八田の歴史的評価を認めない」と供述している。

 八田の功績を否定する一部の人々は、増産されたコメは「台湾人ではなく日本に持ち帰り日本人に食べさせた」(中国国民党所属の台南市議)などと主張。頼氏を「媚日派の犬」(研究者)などと中傷する向きもある。背景には、民主進歩党所属の頼氏が、公共用地から国民党の初代総統、蒋介石の銅像を撤去したことへの反発もある。

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