産経ニュース

中国人元弁護士一家、暴力で家から退去強制 今は派出所で生活「靴もない」 厳しさ増す中国の人権状況 

ニュース 国際

記事詳細

更新


中国人元弁護士一家、暴力で家から退去強制 今は派出所で生活「靴もない」 厳しさ増す中国の人権状況 

北京市内の借家を暴力的に追い出され、派出所内での生活を余儀なくされている倪玉蘭さん(本人提供) 北京市内の借家を暴力的に追い出され、派出所内での生活を余儀なくされている倪玉蘭さん(本人提供)

 【北京=西見由章】中国で数回投獄された経験を持つ元人権派女性弁護士、倪玉蘭さん(57)夫妻が今月、北京市内の借家を暴力的に退去させられていたことがわかった。トランプ米政権発足後、中国国内の人権状況への圧力が弱まり、当局が締め付けを強化しているとの指摘もある。

 倪さんによると15日深夜、北京市内の借家に30人以上の男たちが突然侵入。以前に警官の暴行で足が不自由になった倪さんと夫(65)、娘の3人の首や口を押さえつけるなどした上で拉致し、車で2時間以上監禁した。

 倪さんらはその後、見知らぬ土地の倉庫や路上で解放された。倪さん夫妻は仲介業者に1年2カ月分の家賃4万3千元(約70万円)を支払い7日に入居したばかりだった。ところが10日、大家が借家を出て行くよう要求し始めた。支払った家賃の払い戻しも受けていない。

 倪さんは2013年に出所して以降、借家を追い出されるのは9回目。当局側の圧力が背景にあり、今回の暴力事件も「仲介業者と警察が結託して起こした」と認識している。

 「お金や家財をすべて取られてしまい、靴すらもない」という倪さん。現在は派出所ロビーのソファで生活している。

続きを読む

「ニュース」のランキング