産経ニュース

ニュース 国際

記事詳細

更新

【産経抄】
銅像の首切断の動機は? 4月18日

松江春次の銅像 =サイパン島ガラパン 松江春次の銅像 =サイパン島ガラパン

 米国自治領のサイパン島に、戦前から日本人の銅像が建っている。この島で製糖業の事業を成功させた松江春次(はるじ)の像である。戦争中激戦の舞台となった島では、5万人以上の命が失われた。

 ▼開戦直前に帰国した松江は、銅像が残っているとは夢にも思わないまま世を去る。戦後、息子がたまたま見ていた海外旅行の番組に、銅像が映っていた。現地を訪れ、島民たちが米軍の前に立ちはだかって像を守った経緯を知ったという。

 ▼台湾の南部で、頭部が切断されているのが見つかった土木技師、八田與一(よいち)の銅像も多くの逸話を持つ。八田は昭和5年に完成した烏山頭(うざんとう)ダム建設の指揮を執り、一帯を台湾有数の穀倉地帯に変えた。その翌年に、ダムを眺める丘に置かれた銅像は、腰を下ろし片足を投げ出す珍しいポーズである。「高い台座に正装して立つ像にしてほしくない」との八田の要望に応えたものだ。

続きを読む

関連サイト

「ニュース」のランキング