産経ニュース

【仏大統領選】戦時中のユダヤ人検挙「責任ない」 ルペン氏に集中砲火、投票動向に影響も

ニュース 国際

記事詳細

更新

【仏大統領選】
戦時中のユダヤ人検挙「責任ない」 ルペン氏に集中砲火、投票動向に影響も

会見する国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首=10日、パリ(ロイター) 会見する国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首=10日、パリ(ロイター)

 【ベルリン=宮下日出男】フランスの極右政党、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首が第二次大戦中、ナチス・ドイツに協力して仏国内で行われたユダヤ人一斉検挙事件について、フランスの責任を否定する発言を行い、批判を浴びている。第1回投票を23日に迎える大統領選に影響を与える可能性もある。

 ルペン氏が言及したのは1942年、仏警察がユダヤ人約1万3千人を拘束してパリの競輪場に監禁した事件。ユダヤ人はその後、強制収容所に送られた。

 ルペン氏は9日、事件について「権力を当時握っていた人々に責任はあっても概してフランスに責任はない」と仏メディアで語った。

 フランスではシラク元大統領がユダヤ人迫害への加担について「国の責任」を認めており、発言にはルペン氏と支持率で首位を争うマクロン前経済相が「政治的にも歴史的にも誤り」と批判。仏メディアでも「一線を越えた」(仏紙ルモンド)との非難が上がり、ユダヤ人団体は「修正主義」と不快感を示した。

 ルペン氏は党創設者の父、ジャンマリ・ルペン氏時代の「反ユダヤ的」なイメージの払拭を図り、支持を広げてきただけに、「投票動向の点で打撃となるかもしれない」(仏世論調査機関)とも指摘されている。

「ニュース」のランキング