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【エルドアンのトルコ 中東混沌(2)】宗教と対決・共生、票のため

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【エルドアンのトルコ 中東混沌(2)】
宗教と対決・共生、票のため

ギュレン教団との関わりから教師を免職となったギュベン氏は、トルコ東部エルズルム県の故郷でひっそりと暮らしていた(大内清撮影) ギュレン教団との関わりから教師を免職となったギュベン氏は、トルコ東部エルズルム県の故郷でひっそりと暮らしていた(大内清撮影)

 だが、蜜月関係は2013年ごろから急速に破綻に向かった。世俗派という共通の敵が力を失い、教団が力を持ち過ぎることを恐れた政権がギュレン系学校などへの規制を強めた。教団系メディアは政権の汚職疑惑を追及。“泥仕合”が続いた。クーデター未遂は、その臨界点だった。

 エルドアンは軍や警察に根を張った教団組織を「裏の国家」「テロ集団」と呼んだ。米国にギュレン引き渡しを要求。「証拠がない」と断られると「テロリストをかくまうべきではない」となじった。同盟国との関係をこじらせてまで攻撃を続ける執念に、政権の求心力強化への計算が見え隠れする。

 ギュレンに代わり政権との接近が目立つ宗教団体がある。イスマイルアーと呼ばれる神秘主義教団だ。

 最大都市イスタンブールで保守層が集まるモスクを中核に、信者を拡大させている。ギュレンと同様に寄宿舎学校などを運営。男性信者はターバンを、女性は目以外を覆う黒布をまとうことが多い。イスラム色が過度に強まることを嫌う一般市民から、「胡散臭い連中」と陰口をたたかれることも珍しくはない。

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