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【エルドアンのトルコ 中東混沌(1)】まるで田中角栄氏 トルコ「王」が進む道

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【エルドアンのトルコ 中東混沌(1)】
まるで田中角栄氏 トルコ「王」が進む道

イスタンブールで建設が進む巨大モスク。近隣住民は「エルドアン・モスク」と呼ぶエルドアンが育ったアパート(大内清撮影) イスタンブールで建設が進む巨大モスク。近隣住民は「エルドアン・モスク」と呼ぶエルドアンが育ったアパート(大内清撮影)

 トルコで4月16日、大統領権限の強化を柱とした改憲の是非を問う国民投票が行われる。承認されれば、現在の議院内閣制は後退し、大統領の強権統治に道を開くことになる。エルドアン大統領は「独裁」への道を突き進むのか。岐路に立つ大国の現状を探った。

 最大都市イスタンブールを東西に分けるボスポラス海峡。その東岸の丘陵で巨大モスク(イスラム教礼拝所)の建設が進む。旗振り役は大統領のレジェプ・タイイプ・エルドアン(63)。6本の尖塔(せんとう)が立つ威容に、イスラム世界に名を残したいという野望が漂う。

 アジアと欧州を結ぶ地政学的要衝トルコ。1923年の建国以来、政教分離を国是とし、世俗的なエリートが国政を牛耳ってきた。エルドアンは、その支配を大きく変えた。イスラム系の公正発展党(AKP)を率いて2003年に首相に就任。強固な政権基盤を築きあげ、現代の「スルタン(王)」とも呼ばれる。

 長期政権を支える武器は「庶民性」。イスタンブールの小さなアパートで育った。急斜面にびっしりと住宅が並ぶ、裕福とはいえない一角だ。行きつけだった理髪店の店主は、「サッカーか勉強ばかりの真面目な子供だった」と目を細める。

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