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【風を読む】見えぬTPPの将来戦略 安倍首相の指導力が問われるとき  論説副委員長・長谷川秀行

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【風を読む】
見えぬTPPの将来戦略 安倍首相の指導力が問われるとき  論説副委員長・長谷川秀行

15日、チリ中部ビニャデルマルで開かれたTPP閣僚会合各国閣僚ら(ロイター) 15日、チリ中部ビニャデルマルで開かれたTPP閣僚会合各国閣僚ら(ロイター)

 例えば米国抜きの11カ国で発効させ、米国の合流を待つというのも選択肢だ。対米輸出に期待する国には慎重な意見もあるが、オーストラリアなどが前向きだ。日本もその是非について明確に判断を示すべきだ。

 チリなどは中国を加えた新たな協定を志向している。今回の会合後、中国や韓国などを加えた「ハイレベル対話」を開いたのも、その布石といえる。

 ただ、中国の影響力が強まれば、その覇権主義的傾向を後押しする恐れがある。高水準の自由化を後戻りさせるわけにもいかない。その認識を共有するよう働きかけることが必要だ。

 米国が目指す2国間協定への対処でも各国の足並みをそろえたい。安倍晋三政権に求めたいのは、こうした点について日本の立場を固めて発信し、各国の結束を促すことだ。首相の指導力が問われる局面である。

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