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【月刊正論3月号】中韓接近!済州島に中国基地ができる日 沖縄・反米基地闘争には… 江崎道朗(評論家)

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【月刊正論3月号】
中韓接近!済州島に中国基地ができる日 沖縄・反米基地闘争には… 江崎道朗(評論家)

  

 サイパン島の沿岸には、巨大な補給用の軍艦が浮かんでいるが、この軍艦こそ日本有事に際して在日米軍に武器弾薬や燃料を補給する役割を担っている。言い換えれば、サイパンは、在日米軍の継戦能力を担う戦略的要衝にあたるのだが、そのサイパンが確実に中国に侵食されているのだ。  

 グアム、オーストラリアにも中国の工作

 軍事基地としては、サイパンの隣、グアムが重要だ。  

 現在、沖縄の米軍基地は次々と縮小されているが、その移転先は、このグアムと、オーストラリア北部のダーウィンだ。  

 移転の理由は、中国のミサイル攻撃能力が飛躍的に向上し、有事となれば、沖縄の米軍基地はミサイル攻撃で壊滅させられる恐れが出てきたため、主力をより遠いところに避難させる必要が出てきたことと、米軍基地反対闘争に嫌気がさしたことだ。  

 そこで、ダーウィンにアメリカ海兵隊が駐留を開始したのが二〇一二年四月のこと。オーストラリアのアジアへの玄関口であるダーウィンは、食料やエネルギーの重要なシーレーンであるマラッカ海峡やインド洋に近い。アメリカとしては、ダーウィンに海兵隊をローテーション式に常駐させ、海洋権益の拡大をめざす中国ににらみを利かせるつもりだった。  

 ところが二〇一五年十月、オーストラリアは、ダーウィン港の長期リース権を約五億豪ドル(約四百四十億円)で中国のインフラ・エネルギー関連企業「嵐橋集団」に貸し与えると発表した。 「アメリカ海兵隊の基地がある港を中国企業に貸与するとはどういうことか」と、米軍は、経済的に中国との関係を強めるオーストラリアのターンブル政権に対して激怒した。

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