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【経済インサイド】マレー半島貫く「一帯一路」中国の野望と「陸の運河」着々と具体化

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【経済インサイド】
マレー半島貫く「一帯一路」中国の野望と「陸の運河」着々と具体化

 マレーシアの東海岸は開発が遅れ、西海岸に集中する日系企業などの関心は薄い。だが、中国から近く、ナジブ氏の選挙地盤でもある。中国は、南シナ海でのマレーシアとの領有権問題も念頭に、積極的にこの地域の開発に協力してきた。

 一方、マラッカ海峡は、米国と軍事協力関係にあるシンガポールが、同海峡との接続点であるシンガポール海峡を牛耳り、影響力を保持する。シンガポールの海軍基地には米海軍が巡回寄港するなど、中国にとっては安保上の“弱点”だ。

 タンカーと鉄道では輸送量が違い経済効果は限定的だが、東南アジア研究所(シンガポール)のタン・シュー・ムン上級研究員は、シンガポール海峡を鉄道で回避する新構想は「中国にとり地政学的意味合いが大きい」と指摘する。(マレーシア東部クアンタン 吉村英輝、写真も)

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「一帯一路」構想

 中国を起点に陸上と海上の2つのルートで、現代版シルクロードの構築を目指す経済、外交政策。中央アジアやロシアを経由して欧州に向かう陸路の「シルクロード経済ベルト」(一帯)と、南シナ海から東南アジア、インドを経由して沿岸づたいに欧州へ向かう海路の「21世紀の海上シルクロード」(一路)の2つのルートで、インフラ建設や貿易の拡大など相互発展を狙う。習近平国家主席が2013年に提唱した。中国が主導する国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の主要な融資対象地域となる。

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