産経ニュース

【経済インサイド】マレー半島貫く「一帯一路」中国の野望と「陸の運河」着々と具体化

ニュース 国際

記事詳細

更新

【経済インサイド】
マレー半島貫く「一帯一路」中国の野望と「陸の運河」着々と具体化

 2015年4月に始まった新埠頭建設事業のうち、最初の400メートル分は年内に完成し、来年には操業開始する。近くで建設が進む中国の製鉄所が、そこを独占使用する。だが、残る1600メートル分の顧客は未定だ。

 港から車で15分の場所には、広大な土地に、マレーシア中国クアンタン工業団地(MCKIP)が建設中だ。こちらは、マレーシア側が51%、中国側が49%。予定される3地区中、第1地区には上級従業員向けの宿舎などが完成し、多くの中国人技術者らが近く、入居してくる見通しだという。

 「日本や韓国企業にもぜひ、利用してほしい」と語るKPCのカーディルCEO(最高経営責任者)には、深まる中国依存への警戒感もにじむ。同時に、新たな鉄道計画に合わせ、港湾内に貨物駅を建設する考えを明らかにし、「さらに多様なニーズにも対応できる」とアピールした。

 鉄道計画は昨年11月、中国の李克強首相が、訪中したナジブ首相に協力を約束した。マレー半島の東海岸と西海岸の全長620キロで結ぶもので、中国企業が受注した。事業費は550億リンギットを見込む。

 実現すればクアンタン港は、マレー半島を横断するその鉄道で、250キロ離れた東海岸のクラン港につながる。同国最大のクラン港は、首都のクアラルンプールにも近い免税の自由港。クアンタン港も今年6月に自由港になる予定。両港がつながれば、戦略的な「陸の運河」が出現する。

続きを読む

このニュースの写真

  • マレー半島貫く「一帯一路」中国の野望と「陸の運河」着々と具体化
  • マレー半島貫く「一帯一路」中国の野望と「陸の運河」着々と具体化
  • マレー半島貫く「一帯一路」中国の野望と「陸の運河」着々と具体化
  • マレー半島貫く「一帯一路」中国の野望と「陸の運河」着々と具体化
  • マレー半島貫く「一帯一路」中国の野望と「陸の運河」着々と具体化

「ニュース」のランキング