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【国際情勢分析】米国の「一つの中国」政策継続に「ほっと一息」の台湾の苦境 米中台の三角関係で選択肢乏しい現実

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【国際情勢分析】
米国の「一つの中国」政策継続に「ほっと一息」の台湾の苦境 米中台の三角関係で選択肢乏しい現実

米中台の三角関係の将来は-。左から台湾の蔡英文総統、トランプ米大統領、中国の習近平国家主席(AP) 米中台の三角関係の将来は-。左から台湾の蔡英文総統、トランプ米大統領、中国の習近平国家主席(AP)

 昨年12月の米台電話協議に端を発した「一つの中国」をめぐる米中の神経戦は、トランプ米大統領が従来の米国の「一つの中国」政策の尊重を約束することでいったん落着した。この間、重要な当事者であるはずの台湾の蔡英文政権は低姿勢を徹底し、米国の政策継続に安堵(あんど)の色すら見せた。蔡政権の対応は、進んで取り得る選択肢が極めて少ない台湾の外交的な苦境を改めて浮き彫りにした。

(※3月8日にアップされた記事を再掲載しています)

 トランプ氏が中国の習近平国家主席と電話会談を行った翌日の2月10日、台湾の総統府の黄諺重報道官が発表した談話は、意外な内容だった。中国が主張する「一つの中国」原則は、「台湾は中国の不可分の一部」などとするもの。トランプ氏は、中国側の主張を「認識する」とした米国の政策を「尊重」すると述べたに過ぎず、米中の認識には差が残ったものの、電話会談の最重要課題が台湾の地位をめぐる米中の認識だったことに変わりはない。だが、報道官の談話は「一つの中国」に一切、触れず、米国の台湾重視に「感謝」の意を表明するものだった。

 台湾の政治経済誌「新新聞」の2月17日発売号は、会談前に米台間で「意思疎通」があったとした上で、トランプ政権が従来の米国の「一つの中国」政策に「回帰する」と知った蔡政権の高官が「ほっと一息ついた」と記している。理由は、中国が米国の「一つの中国」見直しを口実に台湾への圧力を強めることを警戒しており、「米中の緊張緩和は台湾にとって悪い話ではない」からだという。

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