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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】長引くほど北に有利な対マレーシア人質外交 正男氏殺害容疑者とマレー外交官の「交換」攻防の行方

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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】
長引くほど北に有利な対マレーシア人質外交 正男氏殺害容疑者とマレー外交官の「交換」攻防の行方

15日、在クアラルンプール北朝鮮大使館から出てくる北朝鮮人ら。金正男氏殺害事件の容疑者がかくまわれているとの見方がある(AP) 15日、在クアラルンプール北朝鮮大使館から出てくる北朝鮮人ら。金正男氏殺害事件の容疑者がかくまわれているとの見方がある(AP)

 金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害をめぐり、マレーシアの外交官を出国禁止にした北朝鮮の卑劣な人質外交が停滞している。マレーシア政府は北朝鮮から出られない外交官とその家族9人の救出に向け北朝鮮と非公式協議を続ける一方、マレーシア国内で労働許可の期限が切れた北朝鮮労働者50人を近く北朝鮮に送還する方針だ。9人と北朝鮮大使館にいる容疑者2人との“人質交換”のメドは立っておらず、交渉が長引けば北朝鮮にいる人質の健康状態が危惧される。暗殺事件後の情勢は北朝鮮側に有利に運んでいる。

“人質交換”は実現するのか?

 クアラルンプールの北朝鮮大使館に籠城しているのはヒョン・グァンソン2等書記官と高麗航空職員のキム・オクイル容疑者の2人だが、いずれも工作活動の訓練を受けて暗殺事件に投入されたプロとみられ、人質交換交渉が長期化しても足止めに苦痛を覚える人種ではなさそうだ。

 韓国の情報機関によるとヒョン書記官は北朝鮮・国家保衛省(秘密警察)所属で犯行では最も重要な役割を担っていた。外交官に偽装して入国し金正男氏の動向を追跡するなど犯行を主導する任務だったとされる。一方のキム容疑者は、現場のクアラルンプール空港の監視カメラに映っていた人物で犯行の支援班だった疑いが持たれている。

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