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【ロシア革命100年(中)】民族VS「ロシア世界」 旧ソ連にくすぶる戦火

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【ロシア革命100年(中)】
民族VS「ロシア世界」 旧ソ連にくすぶる戦火

2月2日、ウクライナ東部ドネツク近郊に展開する政府軍の戦車(ロイター) 2月2日、ウクライナ東部ドネツク近郊に展開する政府軍の戦車(ロイター)

 「あなたの『入国』を認めることはできない。次に同じ試みがあった場合には立件する」

 ウクライナ東部で「ドネツク人民共和国」を名乗る親ロシア派武装勢力の支配地域。ロシア南部から入域しようとした記者(遠藤)に、「国境検問所」の隊員はこう言い放った。

 ウクライナでは2014年春、政府軍と、独立を主張する東部親露派の紛争が勃発し、約1万人の死者が出た。15年2月の和平合意(ミンスク2)で大規模戦闘は一応収束したが、ウクライナ政府を支援してきた米国でのトランプ政権発足も背景に、対立が再び激化の兆しを見せている。

 プーチン露大統領は2月、親露派が支配下の住民に発行する身分証などを「有効」と認める大統領令に署名。人や物の行き来が活発化し、親露派地域のロシアとの統合が進むとみられる。親露派はさらに、支配地域にある主要ウクライナ企業の「国有化」に着手し、ウクライナ政府が強く反発している。

 「国有化に伴って操業縮小などの混乱が広がっている。給与や年金の水準も3年前より大幅に低下しており、実態を報道させたくないのだろう」。ドネツクの消息筋は、相次ぐ外国メディアの「入国拒否」について、こう推察する。

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