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【朴政権崩壊】朴槿恵氏と私 国民情緒に翻弄された 元ソウル支局長 加藤達也

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【朴政権崩壊】
朴槿恵氏と私 国民情緒に翻弄された 元ソウル支局長 加藤達也

ソウルから帰国したときの産経新聞、加藤達也元ソウル支局長=2015年12月18日午後、成田空港(古厩正樹撮影) ソウルから帰国したときの産経新聞、加藤達也元ソウル支局長=2015年12月18日午後、成田空港(古厩正樹撮影)

 朴槿恵氏がとうとう大統領を罷免されてしまった。朴政権と500日あまり法廷の内外で争った身ではあるが、不思議と特別の感慨は湧かなかった。むしろ、寂しく大統領府を後にすることになる朴氏が昨秋以来、これまで経験した労苦をねぎらいたい気持ちだ。

 罷免は朴氏の身から出たさびの面もあり、また大方の予想通りでもあったから驚きもしなかったのだが、韓国の「国民情緒」の怖さは改めて思い知った。

 韓国では、よく自嘲的に「憲法の上に国民情緒法がある」と語られる。一度、情緒の流れができてしまうと“力”を持つ主体が次々とわれ先に世論にひれ伏し、国民情緒の前で“正義の味方”を演じ政治・社会的地位を上げようとする。

 それまで大統領に忠誠を誓っていたものが手のひらを返して「民心」の下僕となる。

 今回、憲法裁判所の判決が近づくにつれ韓国では、朴氏の罷免に反対する勢力が言論(メディア)▽検察▽国会▽労組-を「4賊」と批判した。

 「100万人」の抗議集会の流れを作った労組以外の3つの勢力は、流れの尻馬に乗って「弾劾」を推し進めた。3月以降は「罷免反対」の世論も相当にあったが、時すでに遅く、巻き返しはできなかった。

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