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台湾「2・28事件」から70年 社会の対立いまも 「真相究明、民主化の力に」

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台湾「2・28事件」から70年 社会の対立いまも 「真相究明、民主化の力に」

台北市内で、民衆に焼き討ちされた台湾省専売局の車両の残骸=1947年2月28日(中央通信社提供) 台北市内で、民衆に焼き討ちされた台湾省専売局の車両の残骸=1947年2月28日(中央通信社提供)

 終戦により台湾を接収した中国国民党政権が、台湾に住んでいた人々を弾圧した1947年の「2・28事件」から、今年で70年となる。真相はなお未解明の部分が多く、事件により大陸から来た「外省人」と日本統治時代前から暮らす「本省人」の溝が深まった。台湾社会に残した傷は深く、現在も社会的、政治的対立の遠因となっている。(台北 田中靖人)

「中国に帰れ」

 「国民党は本心では罪を認めていない。今でも遺族の心からは一滴、一滴と血が流れている」

 こう話す犠牲者の遺族、林黎彩さん(71)は事件当時、1歳だった。37歳だった父の林界氏は南部の港湾都市、高雄の区長で、3月6日、武力鎮圧を行わないよう高雄要塞司令部に市長らと交渉に出向いた際に拘束され、銃殺された。

 遺体は要塞近くのがれきに多数の遺体と埋められていた。手足は縛られ、背中に銃創があったという。高雄では鎮圧部隊が銃を乱射し、2500人以上が犠牲になったとされる。

 母は林さんが9歳の時に自殺したが、それまで何度も「警察」が自宅に来ていた記憶がある。母の死の直後、叔父から「父親が『2・28で死んだ』と言ってはいけない。逮捕されるぞ」と忠告されたが、意味は理解できなかった。

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