産経ニュース

【金正男氏殺害】3代世襲に反対、改革開放を公言…政権から目の敵にされた正男氏 中国では「太っちょ兄さん」と人気者

ニュース 国際

記事詳細

更新

【金正男氏殺害】
3代世襲に反対、改革開放を公言…政権から目の敵にされた正男氏 中国では「太っちょ兄さん」と人気者

金正男氏(清水満撮影) 金正男氏(清水満撮影)

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏は、日韓のメディアの前に現れては気さくに取材に応じ、中国でも人気があったという。一方で、「3代世襲には反対だ」「改革開放しかない」と、公然と金正恩政権の神経を逆なでするなど、目障りな存在として北朝鮮当局から付け狙われる運命にさらされていた。

 北朝鮮で2013年12月、おじの張成沢氏が粛清されたのは、金正男氏を経済的に支援していたことが理由の一つといわれる。また、北朝鮮側では、正恩氏に変わる存在として、中国などが正男氏を担ぎかねないとして疑念を呼んでいた。

 滞在した中国でも親しみを込め「太っちょ兄さん」と呼ばれ、中国共産党幹部子弟グループを中心に支持者も多かったという。

 金正男氏は、スイスやロシアでの長期留学経験があり、きょうだいの中で最も開明的といわれる。日本人記者とのやり取りでも「改革開放を進める中国式のやり方しかない」と主張。10年に中国を訪れた父に対し、韓国哨戒艦撃沈事件を挙げ、「こんなことをする弟が後継者の資格があると思われるのですか」と迫ったと伝えられる。こうした態度が政権から狙われる要因を生んだ可能性がある。(ソウル 桜井紀雄)

関連ニュース

「ニュース」のランキング